他方、エジプトでは、特権拡大をめざすエジプト総督メフメット・アリ・パシャ(ムハンマド・アリー)が、1813年には、セリム3世時代以来メッカを占領してきたワッハーブ派追討の命令を実行し、ギリシア独立戦争にあたっても出兵して、スルタンに対し実績をつみかさねた。そして1823年には、オスマン中央政府に対し公然と反旗をひるがえし、オスマン軍をコンヤの戦いで破った。さらに1839年にもネジプの戦いで、ふたたびオスマン政府軍を大破した。
アラブ地域のさらに西方、アルジェリアは1830年、フランスにより占領された。
イスラーム復興はなるか (講談社現代新書―新書イスラームの世界史)