梅田修『地名で読むヨーロッパ』講談社現代新書 pp.40-41

 キプロス島は、フェニキア人が最も早く植民地を開いた所で、紀元前3000年ごろの遺跡さえ確認されています。地名キプロス(Cyprus)はギリシャ語kypros(銅)に由来するもので、このギリシャ語は英語copper(銅)の語源でもあります。フェニキア人は青銅器の出現とともに歴史に登場してきましたが、キプロスの上質な銅は、フェニキア人にとっては特に重要な交易品でした。

地名で読むヨーロッパ (講談社現代新書)

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