岡田英弘『中国文明の歴史』講談社現代新書 p.157

 モンゴルでは、モンゴル語をウイグル文字で書く習慣がすでに確立していたので、せっかくつくったパクパ文字はあまり普及しなかった。しかし、パクパ文字は、元朝の支配下の高麗王国に伝わり、その知識が基礎となって、高麗朝にかわった朝鮮朝の世宗王がハングル文字をつくり、それを解説した『訓民正音』という書物を1446年に公布した。

中国文明の歴史 (講談社現代新書)

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