坂本勉・鈴木董編『イスラーム復興はなるか』講談社現代新書 pp.163-164

 オスマン帝国がスレイマン大帝の治世下(在位1520-66年)にその最盛期をむかえているとき、イスラーム世界の北辺をなす中央アジアでは、重要な変化がおこりつつあった。1552年にモスクワ大公イワン4世(在位1553-84年)が、ヴォルガ中流域の商業と交通の要衝カザンを占領したのである。

イスラーム復興はなるか (講談社現代新書―新書イスラームの世界史)

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