中丸明『海の世界史』講談社現代新書 pp.11-12

 シュメールにはじまるバビロニアの文明は、カルデア人によって継がれた。
 カルデア人とは、純粋のユダヤ人をのぞくメソポタミア人をいう。シュメール化したセム族のアッカド人、アモル人も「カルデア人」に属することになるが、彼らがいかに星座と人間の関係を重視し、高度の天体理論を生んだかは、「暦」を意味するカレンダーの語源が、カルデア人Chaldeanに由来することをおもえばわかるだろう。

海の世界史 (講談社現代新書)

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